タッチパネルによる工作機械制御

この事例は、工作機械装置の制御のため、装置内にパソコンやマイコンを組み込んだシステムは昔から採用されてきました。 保守性を高めるためにコンピュータを組み込むわけですが、開発後に保守は行われず、開発環境や開発に使ったプログラム言語が当時のままということもよくあります。

20年以上も前に開発された装置をリニューアルし、タッチパネルによる操作ができるようにして欲しいという依頼が増えています。 当時の開発環境やプログラミング言語は今となっては採用できません。全て新しいプログラムとして生まれ変えます。

ポイント.

仕様書の重要性

装置をリニューアルする場合、ソフトウェアの仕様書が必要になります。 そのソフトウェアが、どのように作られているか調査するのに必要だからです。 しかし古いソフトウェアでは、仕様書がないケースが多く見られます。 仕様書がない状態でソフトウェアを変更しようとすると、コストが上がります。 場合によっては、作り直したほうが安くなることもあります。

開発担当者が退職するときなどは、必ず仕様書の引継ぎをしましょう。 他のソフトハウスに開発してもらったソフトウェアは、後日仕様書を請求しても提供されないこともありますので注意してください。

開発環境を新しく

古い装置をリニューアルする場合は、今では開発に使われないプログラミング言語や開発環境で作られたプログラムを改造する必要があります。 エンジニアが普段使い慣れているプログラミング言語や開発環境へ移行することで、今後の保守を容易にすることができます。

もし開発環境が10年前以上のものであったら、新しい環境に移すことを検討してください。 放置すると、手が付けられないソフトウェアになってしまう可能性があります。

ティアーズコンピュータの技術紹介.

プログミング言語の対応力

ティア―ズコンピュータのエンジニアは、複数のプログラミング言語を取り扱えるように教育をしています。 C#を初めに覚え、C++やC、Python、VBなど計測制御で使われる言語は問題なく対応できます。

さすがにアセンブラは限られたエンジニアしか対応できませんが、多くの開発経験が、新たな開発に役立ちます。

マイコンボードを使う

小型機器の場合は、コンピュータを組み込むスペースが確保できないため、マイコンボードを組み込みます。 特に最近は、ユーザーからRaspberry Piを指定されます。 小さなボード上にパソコン並みの機能があること、産業用にも多く利用されていることから、安定した動作が期待できます。

ソフトウェアを作るエンジニアとしても、開発環境がそろっていることから、Raspberry Piは使いやすいマイコンボードと言えます。

ご提案.

設計書を管理する

システムをリニューアルする場合は、ソフトウェアの設計書が必要になります。 仕様書がないソフトウェアは解析が必要になり、その分コストがかかります。

現在販売している装置を長く販売したいと考える場合は、必ず設計書を保管してください。 できればソースプログラムも見直し、保守も支援してくれるソフトハウスと契約すると安心です。

もしシステムの開発などで困った場合は、お近くのソフトハウスに相談しましょう。 相談できるソフトハウスがない場合は、お気軽にティアーズコンピュータまで電子メールでお問い合わせください。

ご相談は電子メールでお願いいたします。

info@tears.co.jp