リバースエンジニアリング

この事例は、「設計書がない」または「ソースプログラムがない」場合で、設計書およびソースプログラムを復元したものです。

設計書やソースプログラムが欠落すると、保守や仕様変更が難しくなります。 使用終了を決めたシステムならば、問題が起きない限り使い切るという考えでもいいかと思いますが、 商品であったり、バージョンアップを考えていう場合は、設計書とソースプログラムを管理したほうがいいでしょう。 そして開発環境やプログラミング言語を新しいものに変えることをお勧めします。

ポイント.

設計書がない

コスト削減のために、設計書は要らないと言われたことがあります。 ソースプログラムにコメントが書いてあるから、仕様はソースプログラムにあると言い切るエンジニアもいました。 これらはソフトウェアの保守の観点から危うい考えだと言えます。

もし設計書がないようでしたら、コストがかかりますが、なるべく早く設計書を作りましょう。 これがリバースエンジニアリングですが、そのプログラムを長く使うためには必要なことです。

本来ならば、ソフトウェアを開発した時の成果物として設計書とソースプログラムがあります。 必ず設計書とソースプログラムは保管するようにしてください。

ソースプログラムがない

取扱説明書とインストーラーしかないというケースがあります。 ソースプログラムがないプログラムは、非常に難しい分析となり、コストもその分かかります。 場合によっては新規に作ったほうが安くなる場合もあります。

もしソフトハウスに作ってもらったソフトウェアならば、早くソースプログラムを提供してもらいましょう。 自社の社員が作った場合は、社員が退職となると確認することができませんので、早い対応をお勧めします。

ティアーズコンピュータの技術紹介.

プログラムの解析力

ティアーズコンピュータでは、新入社員から続くプログラミング教育を通じて、ソースプログラムの読解力の向上に力を入れています。 ソフトウェアを作れないシステムエンジニアが増加している今、プログラムが作れる、プログラムを読めるエンジニアは貴重になりつつあります。

ティアズコンピュータは、困った時の「駆け込み寺」ではありませんが、ソフトウェアのプロとして、問題の解決には積極的に手を出したいという意識があります。 リバースエンジニアリングを避けたいと考えるソフトハウスも多いですが、困ったときにはご相談ください。

ご提案.

ソフトハウスの廃業と技術者の退職

ソフトウェア業界では、事情で会社を閉じるソフトハウスがあります。 10名未満の小規模な会社が多いため、社長の引退と共に消滅する会社も少なくありません。

また長年活躍した技術者の退職により、メンテナンス等を受けられなくなるソフトウェアがあります。 暗黙知が多く技術の継承が難しい分野という理由もあります。

小規模なソフトハウスが取引上危ないというわけではありません。 次世代へ技術を継ぐ姿勢があるかよく見極め、ソフトウェア開発をお願いするソフトハウスを選ぶと、このような心配はなくなります。

もしシステムの開発などで困った場合は、お近くのソフトハウスに相談しましょう。 相談できるソフトハウスがない場合は、お気軽にティアーズコンピュータまで電子メールでお問い合わせください。

ご相談は電子メールでお願いいたします。

info@tears.co.jp