開発言語の選び方②

ソフトウェア開発を行うにあたり、いくつかある開発言語(プログラミング言語)から最適なものを選ぶ必要があります。 計測や制御に適するものプログラミング言語といえば、意見としてはC#やPythonを提案します。 しかし納品後、どのようにそのソフトウェアを利用するかによっても選択が変わってきます。

目的別プログラム言語の選択.

試作
「結果を探りながらソフトウェア作りたい」ときは、試作を重ねながらプログラムのアウトラインを決めるといいでしょう。 試作としのプログラム言語は、Visual Basic for Applications(VBA)をお勧めします。
もちろん細かい制御などはできませんが、画面のイメージや操作性を実際の動作を見ることにより、仕様が固まります。 仕様がはっきりしない状態で設計を行い、出来上がった後に手直しするより開発コストが抑えられる場合もあります。
コストを抑える
計測装置によっては、結果をCSV形式などテキストでファイル保存する機器があります。 この結果をグラフ化する場合は、グラフ化する部分だけをMicrosoft Excelを使い、コストを抑えることができます。
VBAによって計測装置からのデータを自動で取得することができますし、自動的に分別等もできます。 従来からBasicという名称がつくプログラミング言語を能力不足とみる傾向がありますが、Basicは簡単に高機能なプログラムが作れる優れた言語なのです。
製品とする
実験や試作としてのソフトウェアは、修正がしやすいVBAが最適です。 しかしユーザーレベルで簡単に変更ができてしまうため、製品として提供するには適していません。 したがってコンパイルを行い、実行ファイルを作るプログミング言語をお勧めします。
WindowsをOSとして動作させる場合は、C#がいいでしょう。 C#が分かるエンジニアはたくさんいますから、仮に変更が必要になった場合が、誰でも対応してもらえる安心があります。
マイコン
PICなどのマイコンの場合、アセンブラかC言語となりますが、これから作る場合はC言語を使うといいでしょう。 アセンブラは、今の時代にあっては伝説のプログラミング言語になりつつありますので、あえて選択するはお勧めできません。
Raspberry Pi(ラズベリー パイ)などのボードコンピュータは、Pythonが使えます。 使うコンピュータやOS、周辺機器などを考慮して、プログラム言語を選ぶといいでしょう。

プログラミング言語の選択で困った場合は、お近くのソフトハウスに相談してください。 相談できるソフトハウスがない場合は、お気軽に弊社まで電子メールでお問い合わせください。

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